月別アーカイブ: 2012年7月

第1回 石巻ハッカソンのお知らせ

この度、Hack For Japanでは、石巻2.0と共同で石巻ハッカソンを開催します。

石巻2.0にイトナブという「IT」+「営む」+「学ぶ」を合わせた造語を名前に持つ、石巻の将来を担う若者の職業訓練と雇用促進を行うプロジェクトがあります。このイトナブ主催で7/27(金)〜7/29(日)まで行われる第1回石巻ハッカソンは「Startup Weekend」と「Boot Camp」の2つのプログラムから構成されます。

Startup Weekend (主催:Startup Weekend Tokyo+イトナブ)は、起業を目指し、ビジネスモデルを競い合う「Startup Weekend」(本拠地:米国シアトル)をベースとして、石巻独自のStartup Weekendを展開します。

今回は「地域住民が抱える様々な問題について、ITを駆使して解決し、新たなビジネスモデルを構築する」ことを目標として、グループ単位で競い合います。

複数の参加者が問題を発表 それぞれの問題についてチームを結成 チーム毎に解決策を検討、プログラムを開発 解決策、プログラムのプロトタイプを発表 評価 という流れのイベントとなります。

Boot Campは、主に、石巻市及び近郊の高校生がソフトウェア開発の第一歩を踏み出すためのイベントです。既存のカリキュラムを用いて、3日間でAndroidアプリを制作します。Corona SDKを用いる予定です。協力:GClue(from会津)

どちらも会場は石巻工業高校です。

石巻工業高校
住所: 〒986-0851 宮城県石巻市貞山五丁目1番1号

Boot Campは地元の高校生が主役ですが、Hack For Japanスタッフがチューターとして協力します。

Startup Weekendへは地元以外からも開発者が参加可能です。7/27(金)午後2時に石巻工業高校に集まれる方を募集します。宿泊テントを用意しますので、後10名程度までならば、実費3千円程度でお泊りいただけます。それ以外の場合には、近隣の松島や東松島の宿泊施設をご自身で手配いただく形となります。
※テント利用は希望順となります。数に限りがありますのでお早めにご連絡ください。
夏休みに入った後ではありますが、是非とも奮ってのご参加をお願いします。なお、開始は金曜日からとなりますが、希望者は土曜日からの参加も可能です(*ただし、すでにグループ分けは終了した後から合流する形となりますので、その点はご承知おきください)。

申し込みはこちらから 終了しました。

Hack For Japanスタッフ 及川卓也
石巻2.0 古山隆幸(理事)「イトナブ」「セレブリティプロジェクト」「RE-FUTEBOLISTA」webプロデューサー


石巻2.0とは
ISHINOMAKI 2.0は東日本大震災を経験した石巻というまちを、震災前の状況に戻すのではなく、新しいまちへとバージョンアップさせるために2011年6月に設立されました。メンバーには地元の若い商店主やNPO職員をはじめ、建築家、まちづくり研究者、広告クリエイター、Webディレクター、学生など様々な職能を持つ専門家が集まっています。

震災後、ジャンルに縛られない多種多様なプロジェクトを実現させてきました。石巻に元からあるリソースを丁寧に拾い上げ、全国のありとあらゆる才能と結びつけて今までになかった新しいコミュニケーションを生み出しています。

ISHINOMAKI 2.0は常にオープンな集団です。石巻の内外の人々を巻き込みながら、すべての人がまちづくりの主役となるような仕組みをつくりだそうとしています。石巻のバージョンアップが、日本のバージョンアップのモデルになることを目指しています。
(「石巻2.0とは」から)

7/14(土)に開催されるオープンソースカンファレンス仙台2012でHack For Japan ミニアイディアソンを行います

Hack For MIyagiスタッフの小泉です。

Hack For MIyagiイベントのご案内です。

7/14(土)に開催されるオープンソースカンファレンス仙台2012で震災復興のスマホアプリ企画を考えるミニアイディアソンを行います。
https://www.ospn.jp/osc2012-sendai/modules/eventrsv/?id=1&noform=1

このミニアイディアソンは昨年も行われたもので好評につき今年度のオープンソースカンファレンスでも行います。
昨年度は震災復興のアプリを考えるワークショップでしたが、今年は昨年よりもテーマをさらに絞ります。
被災地の産業復興を観光の点から考えて、観光に役立つスマホアプリを考えるワークショップです。

昨年の様子はこちらからご覧下さい。
http://www.ospn.jp/press/20110603osc2011-sendai-report.html

11:00から3F視聴覚ホール前オープンスペースで行います。
開催日程が近い中のご案内となりましたが、ご都合つく方は皆様是非ご参加ください!
https://www.ospn.jp/osc2012-sendai/modules/eventrsv/?id=1&noform=1

GLOCOM オープンデータ活用ハッカソン レポート

こんにちは。Hack For Japan スタッフの関です。
震災以降、Hack For Japan では被災地向けのハッカソンを中心に活動してきました。本ブログでご報告しているように、 Hack For Iwate での復興マッピング活動など、現地での活動も続けておりますが、最近では徐々に活動の幅を広げ、テクノロジーと社会的課題をハッカソンでつなぐことを行なっております。

オープンデータ活用ハッカソン

最近個人的にも興味があるのが、オープンデータです。6月2日に行った復旧・復興支援データベースAPIハッカソンで利用したAPIもその範疇だと思いますが、今回は、6月9日及び6月30日、7月1日の3日間をかけて、国際大学 GLOCOM で開催されたオープンデータ活用ハッカソンのオーガナイザーをさせていただきました。

ハッカソンの模様

場所・主催:国際大学GLOCOM
6月9日:アイデアソン
Togetterまとめ:http://togetter.com/li/317740
6月30日、7月1日:ハッカソン
Togetterまとめ:http://togetter.com/li/330409


アイデアソンの参加者は40名ほど。ハッカソンは30名ほどでした。


最終的に30名近くの方が7チームにわかれてプロトタイプの完成を目指したのですが、エンジニアだけでなく、市職員や議員、元県CIOの方、大学教授など多様なメンバーが集まって濃密な時間を過ごしました。

税金はどこへ行った?プロジェクト

http://spending.jp/

 私も「税金はどこへ行った」チームに参加し、手を動かしてきました。実際に開発したサイトはこちら。 http://spending.jp/あなたの年間収入を入力すると税額が表示され、その税金が1日あたりいくら、どの分野に利用されているかを表示します。 イギリスの Open Knowledge Foundation が開発した Where Does My Money Go? のソフトウェアをベースに開発していますが、データは横浜市財政局財政課が作成している平成24年度一般会計予算のデータをもとにしています。(なので横浜市税のみ対象です) 税額の計算方法は簡易的だし、表示の仕方ももっと工夫したいところでしたが、1日半で動くものができたという点では満足しています。まず「自分の税金がどう使われているのか?」ということがわかりやすく表示されることは、一般市民が政治のことを理解する第一歩に繋がるとも感じていますので、是非このプロジェクトは継続して育てていきたいなと思っています。 横浜以外のデータやエンジニアも募集しておりますので、ご興味ある方は是非プロジェクトチームまで御連絡ください(info@spending.jp)。 以下は発表時のUstreamアーカイブです。



プロジェクト一覧

他にも、以下のような興味深いプロジェクトが生まれました。(リンクはそれぞれの発表動画)

参加者のモチベーションも高く、いくつかのプロジェクトは、ハッカソン後も開発が続きそうです。
主催者や参加者のレポートも上がってきております。

今後も同様のテーマで定期的にイベントを行なっていくということです。Facebook グループで告知されるとのことですので、ご興味のある方は是非ご参加ください。
http://www.facebook.com/groups/397441130292931/

今後の取組みや課題

 Hack For Japan で活動を始めてから、「テクノロジーと社会的課題をつなぐ」をテーマに様々なハッカソンにチャレンジしてきましたが、まだまだ課題がたくさんあります。多様な人が集まり短期間で集中してアウトプットを出すハッカソンという形式はプロトタイプ作成においては非常に強力な仕掛けになりますが、そこからのサービス化には当然多くの困難を伴います。それを乗り切る為の枠組みはハッカソンは提供していないというのもあります。特にボランタリーで集まった人には、ハッカソン後の継続基盤が存在しないことが多いです。 ただハッカソンをオーガナイズするだけではなく、ハッカソン時に多様な人々に集まってもらうにはどうするか?ということや、適切なテーマ選び、ゴール設定、イベント終了後もプロジェクトが継続する為の仕掛け、社会にインパクトを与えるための舞台作りなど、考えなくてはいけないことがたくさんあります。 まだまだ試行錯誤の日々が続きますが、是非皆様のお力添えをいただければと思います。