未曾有と言われた東日本大震災は我々から多くを奪いました。
年表にはHack For Japanの活動も入っていれば、他の団体/個人の活動もまとめました。こちらで把握できていない活動については、ぜひ用意した登録フォームを使って登録をしてもらえればと思います。
未曾有と言われた東日本大震災は我々から多くを奪いました。
年表にはHack For Japanの活動も入っていれば、他の団体/個人の活動もまとめました。こちらで把握できていない活動については、ぜひ用意した登録フォームを使って登録をしてもらえればと思います。
昨年のIT Bootcampの様子 |
ICT ERA + ABC 2012 東北の報告記事の後編です。(前編はこちら)
東北大学の萩ホールという大きな部屋で Hack For Japan としてスタッフの高橋が登壇し、Hack For Japan が立ち上がった時の想い、そして 2012 年に入ってからのアクティブな活動の話をさせて頂きました。
Hack For Japan のキャッチコピーである「コードでつなぐ。想いと想い」、この言葉を改めて振り返ることから始め、その想いの一例として登壇者の高橋自身が Hack For Japan に関わるきっかけの話をさせて頂きました。
最近のアクティブな復興支援活動としては、次の4つを紹介致しました。
会場となったサンファン バウティスタパークは伊達政宗の時代にローマとの間を2往復したという帆船の名前がつけられているパークで、その復元船が展示されています。船は津波の被害を受けながらも大きな損傷は免れたとのことで、現在は写真のように奇麗な状態で展示されておりました。
写真のように、残されている津波の爪痕もありますが全体としては片付けが進んでいます。
以前、本ブログでもお知らせしたように、7/27〜7/29まで石巻で行われた石巻ハッカソンにHack For Japanスタッフも参加してきました。
Hack for Iwate メンバーの桝澤です。
2012年3月20日(祝日)岩手県釜石市にてHack for Iwate Vol.4 「復興していく三陸の店舗を記録しよう!ワークショップ」が開催されました。
今回のイベントは、2012年1月に開催したHack for Iwate Vol.3にて話題に登った「復興したショップを可視化したい」というお題に対し、OpenStreetMapFoundation古橋さんから「地図共有サービス:OpenStreetMap(以下OSM)を活用しては?」「必要であればOSMメンバーが現地で講習会を開催しますよ!」という提案があり実現に至りました。
そこには「OpenStreetMapを学び、そして、ここで覚えたスキルを使って自分たちの手で復興していく三陸の店舗を記録して貰いたい」という願いが込められています。
岩手県釜石市にある「養老乃瀧釜石店」にて、前夜祭が開催されました。
参加者は、Hack for Japan/Iwateの岩切さん、そしてイベント講師であります古橋大地さん(@mapconcierge) と 関治之さん(@hal_sk)を始め、イベント参加者、更に釜石市の復興に携わるメンバーが20人以上(!)駆けつけました。
なお、予習ということで古橋さんから翌日の説明を頂きました!酔ってません、真剣です!
明日は頑張りましょう!
集合場所は釜石市大町にある「ジャズタウンホール」
釜石市大町は津波の浸水地域でしたが、タウンホールさんの店舗は2Fにあり、津波の直撃を避けることができました。(2011年8月に営業を再開しておられます。)
JAZZを聞きながら美味しいお酒とコーヒーを頂けて、更に優しいマスターが迎えてくれるという素敵なお店です。釜石にお越しの際は是非お立ち寄り下さい!
なお、ジャズタウンホールさんには、今回特別に場所の提供をいただきました。
ありがとうございます!
さてワークショップがスタートします。
参加者は、当初定員を大きく上回る総勢43名。岩手県沿岸地域(釜石市、山田町、陸前高田市、大船渡市、久慈市)、盛岡市、一関市、東京、埼玉、そして広島からもご参加頂きました。
講師の古橋さん、関さんから今日の段取りとOSMの基本的な説明。
★資料
皆さんメモをとりながらも真剣に説明を聞きます。
OSMで地図を作るには「足を使って情報を集めるフェーズ」「パソコンを使って地図を作るフェーズ」の2つのフェーズがあるそうです。
今回のワークショップは、その2つのフェーズを実践します。「午前は街を歩き情報収集!」「午後は収集した情報をOSMに入力してみよう!」という段取りとなります。
2010年ハイチ地震に伴う津波後、このOSMを使い、世界中のマッパーがハイチの地図をものの数日で作り上げたそうです。今回の東日本大震災の際「日本人は、ハイチの時に地図を描いてくれた。今度は我々が助ける番だ」を合言葉に世界中の方が東北の地図を描き、震災後の釜石市の地図に至っては外国の方(国籍不明)が書いてくれたそうです。
*ワークショップ後、こちらの方にイベント後の釜石のマップを添えて、感謝のメッセージを送っております!
同日、横浜にサテライト会場が設けられ、このワークショップと同時進行で釜石市の地図を作成してくれているとのそうです。
(はじめはピンと来なかったのですが、ワークショップ前後の釜石の地図(OSM)をみて「なるほどこういうことか!」と実感しました。サテライト会場の皆様、本当にありがとうございました)
説明の中で「陸前高田市・新店舗マッププロジェクト」(通称「金太郎マップ」)を実際にOSMに登録した例が挙げられ「地域にあるローカルマップをOSMに集約することのメリット」について説明がありました。
なお、金太郎マップとは「陸前高田市の仮設店舗がどこで営業しているのか分かる地図が欲しい」と陸前高田市商工会議所より神奈川県へ依頼があり作成されたもので、現在も陸前高田市で活用されているマップです。
記載内容は店舗の営業時間、ATM利用可能時間まで詳細多岐に渡ります。更に手書きベースということもあって「ぱっと見の親しみやすさ」が印象的なマップです。ゆえに現地の高齢者を含む幅広い年齢層に受け入れられているのでは?とも感じます。
被災地には金太郎マップを始めとした「ローカル地図」が存在すると想いますが、こういった「ローカル地図」をOSMに展開(登録)していくことは、被災地の方に利用されるだけでなく「被災地以外の方が現地の情報を仕入れる手段」となりえると感じました。
基本的にはGPSロガーを持って街を歩き、街の状況をメモしていくという手順です。段差がある、人が通れる道、そういった現地でしか知りえない細かい情報も大切です。
なお、今回は「復興していく店舗を記録」というテーマがありますので、お店を見つけたら以下の情報をメモしておきます。
仮設店舗が集約しているエリア、津波の被害を受けた商店街エリアの2グループに別れて行動します。
古橋さんよりGPSロガーの操作説明を受けてスタートです!
GPS:GARMIN
釜石市在中、または釜石市出身のメンバーが中心となって各地区の担当割を行いました。
この日は、新日鉄釜石製鐵所の煙も流されるほどの強く冷たい風が吹き荒れた日でした。生粋の東北人である私でも寒さに震えるほどでしたので、関東からいらした方にとっては更に辛い天候だったかと思います。
営業されているお店を訪問。趣旨の説明と了解を頂き、営業時間等のヒアリングを行います。
*なお、こちらのお店は津波により元の場所での営業が出来なくなったため、別の場所で営業を再開したお店です。
沿岸地域からワークショップに参加された方の中には、もう一度お店を再建させたい!という同じ境遇の方も多数いらっしゃいました。ヒアリング中に「大変ですが、いっしょに頑張りましょう」と交わされる言葉に非常に深い想いを感じました。
こちら釜石駅近くの鈴子仮設商店街「釜石はまゆり飲食店街」
こういった立て看板も大事な情報のひとつです。
ヒアリングを行ったホテル関係者からこういったお話しがありました。
釜石市では、現在も建物の取り壊しであったり、道路の整備作業が行われている為、ボランティアの方のみならず、他県から多くの工事関係者の方が市内のホテルを利用されています。
ニーズは確かにそこにあります。そう思わせられる一面でした。
午後は、午前中に集めた情報をOSMに入力していきます。
2チームそれぞれ「ジャズタウンホール」「KAMAISHIの箱AOBA*」に分かれ、古橋さん、関さんより説明を受けます。その後、取得したGBSデータ、またはメモをもとに、自分が歩いた道やお店をOSMに登録していきます。
*KAMAISHIの箱AOBAは、2012年4月1日「インターネットdeかだって」と名前を変え、市民の方が自由にインターネットに触れることが出来る場所となっています。
ちなみに「インターネットdeかだって」は、Hack for Iwate Vol.1 (2011年6月開催) にて「仮設住宅に暮らす人々が少しでも快適に暮らせるようなICTのあり方を検討しよう」と立ち上がったプロジェクト「仮設ネットカフェ」が、岩切さん、アットマークリアスNPOサポートセンターの鹿野さんを始めとするメンバーの活動により形となったものです!
■Hack For Iwate 第1回遠野アイデアソン・ハッカソン(2011年6月)
「KAMAISHIの箱AOBA」入力方法について関さんから説明中。
「ジャズタウンホール」チームも「KAMAISHIの箱AOBA」に移動して、全員で質疑応答です。
参加者からの質問に答える関さん
OSMへ登録は、大まかにレタリング(線を引く)、属性を「OSMに用意された各種タグ」に登録すると
いう作業になります。今回は入力用アプリとしてWebベースの「Potlatch 2」というOSM標準アプリを
使いましたが、殆どの参加者は初めて見るインターフェイスであり、更に「どのタグを使えば良いの?」
のという疑問が生まれ入力に手間取る場面が見受けられました。
但し、OSMの入力は「線を引いて、タグを登録していく」というシンプルな仕組みですので、こちらは使い続けることで解決するのでは?と感じました。(要は慣れの問題)
左が作業前、右が作業後の状態です。(横浜サテライト会場の作業含む)
「世界中の人が作っている」「直ぐに更新される」という点を実感しました。
岩切さんから閉会のお言葉。そして、HackForJapan恒例?のじゃんけん大会。
勝ち残った3名の方に岩切さんから書籍のプレゼントです。おめでとうございます!
皆様、ご参加ありがとうございました!またお会いしましょう!
今回私は岩手県山田町(津波被害が甚大な地域)から参加された、漁師さん、幼稚園の先生、更にタクシー会社社長さんと言う幅広い職種の方々と同じチームでした。
「自分たちで自分たちの街の地図を作って、それを皆が使ってくれたら嬉しいし、自分の街のことだから自分たちでやりたい。だからもっとスキルを付けたい」
そのうちのお一人がおっしゃった言葉です。
1年たった街を自分の足で歩き、直接その街で生きる人達と接することで見えてくるものがある、もう一度何が出来るのかをよく考え、そして、次回もう必ず開催したいと思えた一幕でした。
なお、開催するにあたり、関東からおいでになりました講師の方々、HackForJapanの皆様、そして岩切さん、場所をご提供頂きました「ジャズタウンホール」さん、釜石市役所の皆様、アットマークリアスNPOサポートセンターさん、遠野まごころネットさんに心からの感謝を申し上げます。まことにありがとうございました。
Hack For Iwate メンバー桝澤信好
【WebRock】3/20 Hack For Japan 釜石OpenStreetMap勉強会レポート
【日経電子版】(4/2) 釜石で始動、万人参加型の電子復興地図
こんにちは。
Hack For Japan Vol.3をオーガナイズした遠野まごころネット企画チームの高橋和氣です。
今回は、「Hack For Iwateの新年会」を行いたいねと、Hack For Japan岩切さん、@リアスNPOサポートセンター(以下@リアス)鹿野さんと話をしていたことを受けて、日程調整し、1日目は大槌町、2日目は釜石市、それぞれ2011年末にオープンした仮設商店街のコミュニティスペースを使って、被災地には雇用を被災地以外には情報をテーマにアイデアソンを開催することにしました。
1月14日:音楽スタジオを作りたい!計画会議
被災した大槌北小学校のグラウンドに建設された仮設の「福幸きらり商店街」。
もともと地元にあったお店が中心となり、39店舗が入っています。駐車場込で東北最大級とのこと!
http://www.slideshare.net/iwakiri/hack-for-iwate-vol3-20120115-11075387
(この議事録内の冒頭)の説明
それに加えて、Hack For Iwateのメンバーもリンクしている
の説明をしていただき、情報共有。
そして次にはじめての方々を中心に、自己紹介タイム
中でも、熱くスピーチ(30,40分ぐらいかかった???)してくださったのは、和Ringプロジェクト 代表の池ノ谷さん。
埼玉出身で、今回の震災を機に、各地でボランティア活動を行い、その中で、もともと東京で親しくなっていた釜石出身の青年の「地元のために頑張りたい」という想いを後押しすることもあり、和Ringというガレキで作ったキーホルダーをつくっています(詳細は公式サイトで)。
地元の方々と親しくなり、大槌町の役場近くに「この土地を使ってよいから!」と土地を確保、これから、瓦礫の廃材を使って、ここにガレキキーホルダーの工房をつくる予定です。
また、東京や世界でDJを行っていたり、野外パーティーイベントを主催していた経歴も持っています。池ノ谷さんと話す中で、作ろうとしている工房の隣に、地域の方々が集まれる「カフェバーを兼ねたライブハウス」をつくり、今後の「まちづくり」を考えられる拠点にしたいとのことです。
この和Ringプロジェクトにご夫婦で参加されてる、佐々木秀樹さんも、前回のHack Forから引き続きご参加くださいました。秀樹さん自身も被災され、現在は紫波町在住、ご実家は、大槌町で一番大きい和野の仮設団地にお住まいです。NPO吉里吉里国のウェブサイトを手掛けてもいます。(吉里吉里国、復活の薪では、ログハウス造りを今後は展開。遠野まごころネットも一緒につくりあげてゆこうと思っています)
また、被災前からある地元大槌のNPO「ぐるっとおおつち」から、震災後にサポートメンバーとして入っている千田さんもいらっしゃいました。
ほぼ地元の方々で構成されている「ぐるっとおおつち」の震災後の活動は広いです。
まず、パーソナルサポート。仮設/在宅の生活に不自由されている方々に向けて、同行支援などを行い、今後は、家事の手伝いを通して、生活者のニーズを発掘し、後方支援に繋げてゆく活動を行ってゆく予定です(遠野まごころネットの生活支援チームが協働してゆく予定)。
それだけでなく、現在、「おおちゃん人形」という、被災された方々のための手仕事づくりをしています。この手仕事、今後は、地元の特産品を使った食材や、大槌ブランドを広める木工品など、新商品開発に着手しようとしています。
サポートメンバーとして入っている千田さんは、京都出身。「ぐるっとおおつち」では唯一の地域外メンバーです。今回のテーマ「音楽スタジオ」に絡めて、千田さんは、「大槌を世界に発信する音楽イベントを開催するのを考えてみたい」とおっしゃっています。
遠野まごころネットからは、今回が初めて、という「現地活動組」の面々も。
奈良寿昭さん⇒「フライパンダ」代表(兼、遠野まごころネットの大槌お茶っ子隊リーダー)
愛知県出身で、6月からの長期活動。夏場のハエ除去「フライバスターズ」をつくったり(思い返せば、避難所でのハエが物凄かったものです)、大槌町でのカフェ隊を編成、自身の巨大カステラ作りイベントもそうですが、様々なイベントをコーディネートし、自由な発想で様々なアイディアを創出しています。
地元の方々が集まって溜まり場となりコミュニティが生まれる「仮設音楽スタジオ」についての発案者です。
佐々木康太くん⇒(このとき)遠野まごころネット物資班リーダー、(現在)まごころネットの企画チームに移行中。元バンドマン(楽器何でもできます。そして、実家(遠野)には手作りでスタジオを作っちゃうほど熱い)、元システムエンジニア(Web系)、奈良さんとともに、「音楽スタジオ」計画にノリノリなヤツです。
■この日の主題:音楽スタジオをつくるためのブレスト!
このように、「ITで支援」という枠組みを飛び越えて、「大槌町で活動している支援者たち」を絡めて、スタジオをキーとして、どのようなものがニーズとしてあるのか、自由にブレインストーミングしました。
石巻のロックフェスのように募金や協賛を集め、また、そこで募った音楽機材をもとにして「音楽スタジオ」づくりに繋げる、というアイディアや、イベント時にUstreamで中継しながら募金を募ったり、気候的にちょうどいいかもしれないからプロも呼べる「本格的な収録スタジオ」を目指すのもいいかもしれない、、、などなど、様々なアイディアが出てきました。
ただし、地元に今必要なものは雇用なので、雇用を生むためには何ができるのか、という話になり、地元にはカラオケができるところがなく、内陸まで歌いに行っている状況なので、スタジオにこだわらず、まずは「音を存分に出せるたまり場づくり」から進めようと決めました。
【シナリオ】
ステップ1【音を存分に出せる場づくり】について
こうした場づくりで、ITでサポートできること…として、「Ustreamで現場を配信し続け、日々の状況をお伝えしてゆく」だとか「FacebookやTwitterで情報を拡散させてゆく」といったことができるのではないか、と話し合い、この日は終了。
現地活動組で「地元の人たちを巻き込んでいきましょう」と準備を進めてゆきます。
その日の夜は…
釜石復興支援プロジェクトのキッチンカー屋台村で親睦会。
http://www.kamaishien.com
釜石の中学生たちの縄張り争いの話など、ローカルネタに花が咲き(笑)
それぞれ、以下のような話になりました。
・岩手県のデータセンターツアー計画
今回の地震で、盛岡で震度6だったのですが、それでも全く問題なく運用できたデータセンターがあり、そこに預けていたところの業務にも支障は出なかったのですが、そのこと自体の報道はされていません。
陸前高田市役所のデータは、盛岡のSIerにバックアップ用のデータがあったため、復旧がスムーズだったこともあります。
今後の災害時への応用という意味でも、こうしたデータセンターの視察ツアーを実施し、岩手県内外のIT関係者に来てもらい、ワークショップを開くことに意義があるのではないか、と。
この話は、盛岡でお仕事をされている桝澤さん等に調整してもらい、今後、実現に向けて検討してゆこう、と話し合いました。
・三陸イベントカレンダーをつくりたい
被災地外にいて、わかりづらいのが「いつ、どこで、どのようなイベントが行われるか」ということ。被災地内でも情報共有ができておらず、イベントの日時が重なってしまうことも多々ありますし、イベント実行の1週間前とか、3日前に「告知」することも多々あります。
既存の「IT勉強会カレンダー」の運用例を参考にして、三陸のイベントを可視化する、「三陸FANイベントカレンダー」づくりに着手しよう、と。
これは、盛岡在住のきんぞうさんに作成してもらい、遠野まごころネット等々の団体が運用で協業することで、発展させてゆこうと話し合いました。
・復興したショップを可視化したい
こちらも被災地域内外問わず、見えづらいことなのですが、「どこで、どのような復興拠点が作られているのか」把握しづらいことがあります。例えば、被災前⇒仮設店舗⇒本店舗と、これからも店舗は移動することが
様々な団体や個人が、個別個別でマップは作っているものの、メンテされず止まっていることも多々あります。
三陸イベントカレンダーと絡めて、この可視化も行っていこうと考えていて、Hack For Iwateの第4回目はOpen Street Map Hackathon となりそうです。
・今後のネットでの情報共有について
Hack For Iwateの日々の情報共有は、Facebookで行っています。
「IT関係者」のみならず、現場活動している人達や、被災地にいなくても被災地を応援したい人達とも、コミュニケーションを取ってゆけるプラットフォームを作りたいよね、という話になり、
の3つを作ることに。
こうして、2012年の活動のために状況整理をして、今回話し合われなかったことも含めて、それぞれのプロジェクトを定期的に進捗確認してゆきましょう、として、今回のHack For Iwate、終了しました。
<進捗確認の担当>
今回の議事録まとめ
http://www.slideshare.net/iwakiri/hack-for-iwate-vol3-20120115-11075387
余談ですが、1月15日の昼食は再開した中華の新華園で。
ここは、西条佳康さんのご親族のお店で、釜石ラーメン発祥の地です!
新華園に限らず、色んな地元のお店が再開しています。「行ってみたいなぁ」と考えている方、ぜひ、三陸おいしいものツアーを組みましょう☆
ではでは。
3月中旬には「オープンストリートマップ」のワークショップ、4月にはHack For Iwateの全体報告会などもワイワイと開催を考えています。岩手、いいところなので、皆さま、お誘いあわせの上、お越しください!
Hack For Iwate メンバー高橋和氣(遠野まごころネット企画チーム)
Hack for Japan スタッフの冨樫です。
震災から9カ月が過ぎ、3月から全国の皆さまとインターネットでの技術支援からアイデアソン、及びその周辺支援に活動の場を広げて参りました。
私自身も青森、岩手、宮城、福島と各地を訪問し、様々なご意見を頂戴しましたが、各地域での諸問題は全てが同じではありませんでした。
現地ではニーズも細分化し、様々な形での支援の輪も繋がりつつあります。
根本的な支援もさることながら、雇用、教育、コミュニケーション分野、その他まだまだ課題は山積みでありつつも、まだ皆さんで出来ることがあると感じています。
遠く関東圏から現地の支援を考えてきましたが、ここで今、現地に伺い、ディスカッションすることでシーズを拾い、現行のプロジェクトにも改良を加えるきっかけにもなればとの思いからバスツアーの実現に漕ぎつけました。
経済産業省 (ネットアクション事業)と三菱総合研究所の協力により、実現しています。
有意義な会とすることを願いつつ、皆さんのご応募をお待ちしております。(募集終了致しました)
※Hack for Japan スタッフも同行致します。
■スケジュール
※交通事情により変更の可能性はあります。
■募集人数
15名 (応募多数の場合、増席など調整)
■交流イベント会場
石巻市河北総合センター(ビッグバン)
〒986-0102
宮城県石巻市成田字小塚裏畑54番地
TEL : 0225-62-1120
■応募方法
12/12: 定員に達したため募集を終了致しました。下記を記載の上、entry_netaction@mri.co.jp にメールしてください。
※個人情報の取り扱いが必要になりますので、直接、三菱総合研究所の窓口となるメールアドレスへの連絡となります。
※傷害保険は、事務局(三菱総合研究所)にて加入手続きを行います。
■参加費
無料
※ただし、12/18のランチ以外の飲食は自己負担となります。
■ネット環境
残念ながらありません。各自ご用意頂ければと思います。
現地で意見交換したい内容やこういった話が聞きたい、話したいなどご意見もお待ちしております。鋭意希望に沿える様調整したいと思います。
など
■お願い
Hack for Japan スタッフ 冨樫 俊和
2011年7月22~23日に開催した、Hack For Iwate@遠野まごころネットのイベントがきっかけとなり、株式会社PFU様よりスキャンスナップが@リアスNPOサポートセンター(以下@リアス)さんに寄贈されました。今回の釜石への帰省で、どのように使われているのか、事務局長の川原さんに取材させて頂きました。
@リアスNPOサポートセンターとは
そもそも@リアスは、2004年に、釜石の街づくりを推進するために設立されました。震災前の主な活動として、岩手県土砂災害防止法に基づく住民説明会の実施や、釜石市の委託事業として釜石市内の空店舗を利用して街に賑わいを取り戻すためのプロジェクトまるごと情報発信ポータルサイトと、リアルフリースぺース「かだって」の運営と、「かだってタイムズ」の発行をしていました。
@リアスは津波避難ビルにある |
震災の日は、釜石市健康福祉センターの8階で、新潟県のNPO法人都岐沙羅パートナーズセンターから講師をお招きし、セミナーを開催している最中だったそうです。隣の釜石市のぞみ病院に、講師の方と共に避難。その後、解散した後も、川原さんと代表の鹿野さんは、そのままのぞみ病院にとどまり、エレベーターが使えないため入院患者さんを内陸の病院に搬送する手伝いなどをしながら、3月一杯過ごされたとのこと。
釜石市との業務契約が後1年残っていた、2011年4月。市からは、釜石のために動いてくれるのであれば何をしてもらってもかまわないと言われ、様々な復興支援活動を進めています。
スキャンスナップは欠かせない
「スキャンスナップをどういう風に活用していますか?」という質問に「どうもこうも、これが無いと仕事が回らないです。そもそも、震災前からユーザーでしたので、パソコンの次に欲しいものでした。プリンタよりも。」とのこと
@リアスNPOサポートセンター 事務局長 河原さん |
とにかく、震災以後、@リアスさんに求められることが多岐に及び、かつ活動範囲が広がっていくばかり。そのため、どんどん書類が増えていく一方。紙の書類を持って、あちこち移動するのは不可能なので、スキャンスナップにかけ、データをタブレットに入れて出かけるスタイルで、スタッフ一同活動をしています」とのこと。契約書以外の文書は全て、スキャンスナップにかけられているそうです。
活用例1:チラシをスキャンスナップにかけ、情報を欲しい方に、メールに添付してお知らせ
例えば、今、釜石・大槌では、色々なイベントが企画・実施されています。その情報は、チラシ、つまり印刷物で回ってくる事がほとんどなので、スキャンスナップにかけ、情報を欲しい方に、メールに添付してお知らせするようにしているそうです。
活用例2:仮設住宅のアセスメントの報告業務で大活躍
岩手県復興局からの依頼で、釜石・大槌地区の仮設住宅の住環境の調査を実施されたときには、仮設団地毎に、手書きで調査票を書き、それをすぐさま県に送らなければならなかったそうです。調査票は、全部で1000ページ弱になり、これをFAXで送ったら、通信費だけでも馬鹿になりませんし、3日以内に送らなければならなかったそう。速さという意味でも、本当に助かりましたとおっしゃっていました。
チラシを電子化してメール配信 |
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活用例3:自分のメモもスキャンスナップにかけて、振り返る
河原さん個人としては、いろいろ考える際に書いたメモ書きもスキャンスナップにとっておいて、移動先で振り返ったり、電話のメモなど、移動している仲間との共有にも使っているとのこと
以前は、別の会社のスキャナを使っていたのですが、それに比べて、読み取り速度が早く、サイズがバラバラでも読み取ってくれるので、それが便利とおっしゃっていました。
今度スキャンスナップに期待したいこと
A3がとれたら完璧!なので、是非出して欲しいとおっしゃっていました。
@リアスは、釜石市が海で働く人が避難できるように建てた通称津波ビルの中にあります。
ビルの周りや、ビルそのものも、津波の爪痕が、まだくっきり残っています。
岸壁に乗り上げた貨物船 |
@リアスから貨物船へは徒歩5分ほど |
その中で、釜石や大槌の街づくりを支援する活動をしているNPOがあり、毎日4人フルで活動されている事が、釜石を離れて暮らしている人間としては、とても心強く思いました。
そして、その活動をスキャンスナップが、裏方としてどっしり業務を支えていました
1台寄贈いただいた後、もう1台買ったぐらい、この事務所ではみな、ヘビーユーザーで、川原さん自身は、一家に1台あってもいいぐらい便利なものだと、大絶賛でした
大活躍の ScanSnap S1500 |
多忙な@リアスさんに代わり、レポートさせて頂きます
株式会社PFUさま、寄贈いただき、本当にありがとうございました