投稿者「Kenichi Takahashi」のアーカイブ

第3回アイデアソン・ハッカソン東京会場からのレポート – アイデアソン編

7月23日(土)に Hack For Japan のアイデアソンが行われました。
東京会場として場所を提供してくれた楽天さんには受付や会場設営にも協力して頂きました。
今回は前回参加された皆様からのご意見を踏まえてディスカッションの時間を出来るだけ長く取れるように心がけたのですが、5月に開催した前回から約2ヶ月が経ち、変化していく東北各地の最新の状況を知ることが重要と考え、午前中は仙台、遠野、会津からのレポートを中継しました。
仙台からの報告
東北放送の吉田さんより「ラジオカーによる取材を通してつかんだ宮城の現状を報告」ということでお話頂きました。
  • 震災から時間が経ち、聞こえてくる声は「早く自立したい」というものが多くなっている。
  • 仮設住宅で生活する方々の場合、様々な地区から移住している場所ではコミュニティの確立が課題。
  • 資料はこちら
遠野からの報告
遠野からは三人の方にお話頂きました。
始めに遠野まごころネットの多田さんより「活動報告とこれからITで実現したいこと」
  • 復興とは震災前に戻るだけでなく、自然との調和を考えていくというのがあってもいいだろう。
  • 被災者の方で運営するお店を作り、現地雇用を増やす。
  • すぐに冬がやってくる。今後、灯油など暖房費をサポートすることも必要になってくる。
  • 資料はこちら
続いてボランティア参加者の原田さんより「遠野まごころネット 活動の現状と将来」
  • ハード面とソフト面というボランティア活動の2つの面について
  • IT技術も復興への原動力の一部
  • 発表資料はこちら
最後に「復活の薪」を販売するプロジェクトを進めている佐々木さんからのお話。
会津からの報告
玉川エンジニアリング の鶴見さんからスマートフォン対応ガイガーカウンターのお話をして頂きました。
  • ガイガーカウンターモニタリングポストの外観
  • 発表資料はこちら

ディスカッション風景
東京会場では、前回5月のアイデアソン、ハッカソンで立ち上げられた「ダジャレクラウド」と「復興いいね!」のプロジェクトの皆さんが引き続き同じテーマに取り組まれていました。継続していくことを大切に考えているHack For Japan としては嬉しい限りです。
東京会場でアイデアとして上げられたものは次の9つです。
復興いいね!
  • メンバー募集中!Servlet/GAEをご存知の方、Silverlight やHTML5でUIが作れる方、デザイナーの方に来て頂きたい。
  • より使いやすい、親しみやすいUIを考えている。ハートのアイコンを真ん中に置き、2段階リンク。twitter IDでの連携。
  • 発表資料はこちら
Ninja(放射線計測公開)
  • ガイガーカウンターからのデータ分析について話し合った。
  • Botを作る、シーベルトに変換する
  • この場所をガイガーカウンターで測ってという要望に応えるマッチングなどの案も出た。
  • ガイガーカウンターの見せ方のアイデア、放射線スカウター、等高線のような表示。
ダジャレクラウド
前回、ニッポン放送さんのapp10という番組からアイデアを頂いたプロジェクトです。
  • 「ダジャレで被災地の方々に笑顔を届ける」というコンセプト、好意的に考えてくれる人ばかりではないのでブラッシュアップが必要かと思い、いろいろ考えてきたとのこと。
  • 今後、笑いで人を集めてアクセスを流す先として、うらと海の子再生プロジェクトに代表される一口オーナー制度のように「支援形寄付」を考えたい。
  • いかにして思わず衝動買いしたくなってしまう心理になってもらうか、ダジャレクラウドは真面目に面白く「笑う」というポジティブな感情を発展させていきたい
  • ソーシャルボタンを使って集めたパラメータで、一つ一つのダジャレを真面目に分析する。属性情報でどんな年代にヒットするダジャレかということも得られるようにしたい。
  • 発表資料はこちら
ボランティアセンター向けニーズ公開ツール
  • 様々なサイトにある情報が最新なのかどうか、見やすくするためのツールを作りたい。
  • Access Needs 表を使っている所と連携してデータをWebに表示できるようにする。
  • 個人が参加意向を示せる仕組みもあると良いかも。
  • 少しfunな要素として、めっちゃ来て欲しいメーター、超行く気満々ボタン、行かないけど応援してるぞ、という3つのボタンをつける。
  • 発表資料はこちら
崖イイネ
  • 原案は “hack earthquakes”
  • 直ぐに支援に結びつく話しではないが、地震で被害を受けたくない、受けさせたくない研究者、Hack For Japan, エンドユーザを結ぶ仕組みを作りたい。
  • 崖写真を集めて研究者に見てもらう。WebサービスとAndroidアプリを作成する。7/30実装完了という具体的な目標も!
  • 発表資料はこちら
情報再利用促進
  • 情報が公開されていてもpdfだったり、wordやexcelだったり….という問題を解消したい。CSV公開チェッカ等の仕組みを用意している。
  • 真面目過ぎるPJなので、面白さのエッセンスを考えてくれる人を募集中!
  • 情報を提供する人、アプリを使う人、両者の手間を増やさず減らす仕組みの提供。情報の提供者にも見る人にもメリットを。
  • 可視化のために、時間軸、空間軸での共通化を計る。
  • 発表資料はこちら
Cars Donation
  • 津波で沢山の車が流された。保険は津波には適用されない。
  • 被災地に車を寄付する際のマッチングための効率的なスキームの仕組みを作りたい。
  • アイデア発表時に使われたサイトはこちら
みんなのまち
  • 浦安の液状化の被害にあったという方から当初は「損害物件目安箱(仮)」というアイデアとして挙げられた。
  • 道路に陥没がある等の危険を、市民は「よくして!」ボタンで報告をする、情報をみる、そして自治体がそれを治す。ボタンが押された回数が優先度の指標になる。
  • 発表資料はこちら
My Doctor(遠隔問診システム)
  • 現在3人でやっており、まだ完成していないので追加メンバー募集。法律等にも詳しい方がいると助かるとのこと。
  • 出来るだけ簡単に入力出来るようにする。入力手段として携帯、PCに加えて任天堂DSも対応出来るようにしたい。被災地でのwebアクセスはDSからのものが意外と多いとのこと。
  • 発表資料はこちら
最後に、参加された皆さんと撮った記念写真です。


ここから1週間置いて7月30日のハッカソンに繋がります。
レポートのハッカソン編はこちらへ。
Hack For Japan スタッフ 高橋憲一

Hack For Japan 第4回スタッフミーティング

7月5日(火)19:00~22:30 @リクルート メディアテクノロジーラボ

当日のust録画はこちらです。 その1, その2, その3, その4

【出席者】 (敬称略)

Hack For Japan スタッフ
吉岡、冨樫、藤村、石野、白石、鎌田、宮家、及川、山崎、高橋、岩切、川崎、関
オブザーバー
ニッポン放送 鳥谷、清原

東北訪問のフィードバック

6月末から7月にかけて運営スタッフが東北の各地を訪問しているのでその報告。

6/25-27:岩手県三陸沿岸+岩手県庁視察:関・川崎・岩切

  • 「岩手県陸中国南閉伊郡海嘯記事」紹介
  • Hack For Japan として何が出来るかという視点でまわってきた。
    • ボランティアセンター
      • 1日で100人のボランティアを割り当てる作業で精一杯の状況。
      • ここにITで支援をするのは遠い感じ。
      • 何か入力をお願いする、ヒアリングすること自体が彼らの負担になる。
    • 遠野まごころネット
      • 最前線からは少し離れているので、中継地点となるボランティアセンター。
      • 中長期的な視点でITの活用場所を考えることはできそう。
      • ITでやれることは山のようにあるという話があった。
    • 現時点でやれない理由は?(機器が無い、ノウハウがない、時間が無いなどどれか?)
      • ネットはある。
      • 現地にITのサポートを行うボランティアセンターが必要。
      • 直ぐに現地に飛んでいって説明、補助できる人が求められる。
      • 地元のニーズを聞きながら何かアプリが作れるのでは?
        • Hack For Iwate を開催したい。
    • 現場は紙、携帯で撮影は厳しい。
      • ScanSnap (*1) でボタン1発とか。
      • カメラで撮影し、Eye-Fi (*2) でネット上に自動転送するという手もあり。カメラなら紙以外も撮影可能
    • 必要物資などは情報の鮮度が重要。

*1 … スキャナー。シートフィーダ付きで大量の紙の読み取りもボタン一つで出来ます。

*2 … 無線LAN機能内蔵のメモリーカード。一般的なデジカメに挿入すると撮影した写真を自動的にアップロードしてくれます。

7/3:浦戸諸島視察(「よみがえれ!塩竈」土見さんご案内):冨樫・鎌田・小泉・岩切

  • 寒風沢(さぶさわ)島
    • リアス式海岸の逆で浦戸諸島自体が堤防の役目となっていたため被害が大きい。しかし国での優先度は低い。
    • ネットは携帯すら繋がらない。元々弱い地域で、auが最も繋がりやすい。SBは繋がらない。
    • 高齢者が大半のため、リテラシーの問題で情報発信は難しい。
  • かつら島
    • がれきの撤去が進んでいない。島であること、港がやられているため重機の搬入が難しい。
    • ボランティアが入るのは難しい状況がある。
    • 小泉さん (Hack For Japan スタッフ) の弟さんが立ち上げた浦戸海の子再生プロジェクトはお金がかなり集まっている。
      • メディアに露出が多かったことも要因。
      • モデルケースとして他の漁協の参考になりつつある。
      • 簡単なサイト構成で大きな効果を上げている。
      • テンプレート化すると良いのでは。(ITの力が役立てるが、無料でやってしまうと現地のITエンジニアの職を奪ってしまう可能性もあるので慎重に進める必要がある)
    • 船に乗ってかもめにえさをやるのが楽しい。観光として楽しめるので、そういった側面もブログ等で広くしってもらう。

八戸(冨樫さん)

  • 被害は宮城、福島と比較すると少ない。
  • 船だけは行き来出来るようにしてあるが、まだ海に沈んでいるものが多くある。
  • IT利用者は少ない。スマートフォンは特に少ない。
  • メルマガはガラケーにも情報伝達手段として効果的

デブサミ東北

  • 福島でエフスタというITエンジニア勉強会コミュニティがあり、ガイガーカウンターでデータを集める活動をしている。Hack For Japan で何か支援できないか。
    • 県庁にアプローチはしているが食い込めていない。
    • 利用可能なデータとして載せることで後ろ盾出来るのでは。
  • 福島からITエンジニアがいなくなっている実情がある。
  • GClue 佐々木さん (Hack For Japan スタッフ) とエフスタさんに繋がってもらう。鎌田さんがメールで紹介する。[TODO]
  • 会津、浜通り、などなかなか交流がない。連携が必要。
  • Hack For Japan として会津以外の、郡山、いわき等とも繋がることが必要。各自つてを辿ってみる

7/10:南三陸:高橋

  • トライポッドワークスの佐々木さんに同行。

全員ブログに書き、個人のブログの場合は #hack4jp でつぶやく。 Hack For Japan のブログにも何名か書く。

被災地での IT 活用について

  • ITを使っていなかったところを丸ごと置き換えるのは難しいが、ScanSnap (*1) , Eye-Fi (*2) の手段でネットに上げてもらい、東京で加工するのをサポート出来ないか。
    • 3日間くらい、誰かが身を持って活用してメリットを示せると良い。
    • 追加の議論はアイディアソンにてやりたい。
      • クラウドソーシングのインフラ
  • 現地では公開したいモチベーションは低い。
    • 言い方の問題があり、単に「公開」ではなく、公開することによる「メリット」を示すことで理解してもらえるのでは。
  • 手書きの情報をデジタル化する、その間を埋めるようなことが出来ると良い。
  • 仮設住宅に移った後のニーズをDB化するなど。
  • ScanSnap (*1) や Eye-Fi (*2) の機器提供をメーカーにお願いしてみる。

7/23, 30のアイデアソンおよびハッカソンの準備状況

  • スタッフの参加状況と担当はタイムテーブルのシートを参照
  • チューターはあまり必要ないのかもしれない。
  • 会場を超えて質問出来る仕組みを用意する。
  • 参加者の中で誰が何に詳しいかを見えるようにする。
  • もし手薄なところがあれば、30日は東京から仙台、会津にスタッフを回すことも考える。 
  • 当日、最初の説明は各地で行う。中継はしない。
  • 模造紙などの備品は基本各地で調達。
    • 見込み費用を出して、必要なら全員で分担するなどする。
  • 各地は中継の時間だけ合わせて、他の進行は会場におまかせ。
  • 各地からの話は仙台、会津、遠野、各20分で。
  • 午前中は話しを聞き、午後にディスカッション。
  • 告知をブログに書く。会津のATNDが立ち次第。

各会場の準備状況

東京

  • スケジュールはたてたが詳細は未定。
  • 会場はOK
  • 各担当を決める。
    • ust – ビデオカメラは冨樫さんのもの
    • 写真 – 石野
    • 受付 – 会場提供の楽天さんでやって頂ける。
  • ディスカッションも中継して地点を結んだプロジェクトを起こせないか。
  • 東京からは特に各地のニーズを聞きたいということはあるはず。
    • 状況を見て各地を結んでみる。
  • アイディアソン中のホットラインがあれば中間発表はいらない?
  • 3時間放置になる可能性があるので、中間発表はやはり必要。
  • 他のチームの話が参考になる可能性もある。
  • ハッカソンの日に、関さんから遠野の報告をしてもらう。
  • 土日のランチが可能な場所が周りにないので、弁当持参、飲み物必須。
  • Edy がないと建物内の自動販売機で飲み物が買えない。ATNDに明記する。

会津

  • スタッフとして佐々木さん、会津大学の渡辺先生
  • ATNDで募集開始
  • 寺脇さんのガイガーカウンターの話をお願いする。ー>決定

仙台

  • ust は元テレビ局スタッフの方にお願い出来る可能性あり。
  • 細かい担当は未定。
  • 仙台から情報のアップデート
    • 東北放送の吉田さんにお願い出来ないか。関さんから依頼[TODO]

岩手(遠野)

  • Hack For Iwate(@遠野まごころネット)が実現できるか?
    • 7/22に視察、23にアイディアソン, 24にハッカソン
  • 運営のオーナーは岩切さん。
  • 関さんが行く方向で調整中。
  • 受付等のスタッフは大丈夫。IT系が少々心配。
  • 副代表の多田さんから話してもらえないか。
  • 24日にハッカソンになるかどうか心配。
  • アイディアソンだけになる可能性もあり。
  • 募集はどうするか。
  • 東京都が被災地の宿泊費を出す話等もあり、Tech Wave で声をかけて東京から応援に駆けつける。
    • 現地、岩手の人が3人は集まることが大切。
  • 遠野会場を追加したポスターを作成し、岩手県立大学に掲示してもらう。日付変更と会場の修正が必要。
  • 東京の凄い人が来て話が出来るというのは響くはず。
  • サイトに情報を追加するのはもう少し待つ。
    • 3人集まる目処が付いたら。

経産省ネットアクション

  • http://netaction.openlabs.go.jp/
  • アクションパートナーのところに、開発コミュニティとして名前を入れてもらう。
  • 紹介をアイディアソンの冒頭辺りでやってもらう。時間は3分(ご本人の確認済み)。

Tシャツ

  • 被災地の業者にお願いする予定。

プロジェクト一覧の整理

  • フィールドを追加したのでそこを埋める必要がある。
  • 各プロジェクトにお願いをする。
  • 各担当は要確認。
  • ?のところで各自拾えるところがあれば入力する。
  • リアクションがないところは消していく方向で。
  • 白石さん作のプロジェクト一覧表示の仕組み
    • ソースコードは Hack For Japan の Google Code にある。
    • 30日のハッカソンでさらに進めたい。
    • 使った人からのコメントが入れられるとなお良い。ー>次のフェーズで。
  • 代表的なプロジェクトをサイトに書く(ブログだと流れていってしまうので)。
    • 各プロジェクトから写真、動画へのリンク等付きでHTMLで原稿をもらう。
      • フォーマットは自由。ASAPで。無理なお願いはせず「早いと嬉しいです」ということで。
    • 東京 復興いいね ー鎌田さん
    • 仙台 復興時計 ー小泉さん
    • 会津 ー佐々木さん

次回

  • 8/2 付近で調整中 19時 リクルートMTLで。
  • 7/23 のアイディアソン、7/30 のハッカソンの振り返りを早めに行う

Hack For Japan スタッフ 高橋憲一

CEDEC2011 震災復興支援技術特別セッション公募のご紹介

CEDECというイベントがあるのをご存知でしょうか。
毎年秋に開催されるゲームなどのコンピュータエンターテイメント系の大規模なカンファレンスなのですが、今年は東日本大震災があったことを受けて震災復興支援技術特別セッションの公募が行われています。

震災復興支援技術特別セッションのご案内
CEDECの運営スタッフの方々とお話をさせて頂いたところ、これまでエンターテイメントの領域でやってきており、それ以外の分野の方々とは交流はなかったのですが、同じIT分野ですのでこの震災の復興支援でお互いに協力して行きたいと考えて今回の公募を行うことにしたとのことす。その想いはこちらのCEDECのニュースレターを読んで頂くと良いと思います。
Hack For Japanとしてもその主旨に共感させて頂き、これまでの取り組みと今後についてより多くの皆様に知って頂くために、この公募に応募することに致しました。
7月29日まで受け付けているとのことですので、復興支援に関してアイデアをお持ちの方、実際に活動されている方は、是非応募を検討されてみては如何でしょうか。
カンファレンスにはエンターテイメント系のエンジニアの方を始め、デザイナーの方も多数参加されるとのことですので、これまでなかなか会えなかった分野の方に興味を持ってもらい、一緒にプロジェクトを進める仲間と出会うことが出来るかもしれません。

CEDEC2011

CEDEC2011 は9月6日から9月8日にかけてパシフィコ横浜にて開催されます。
詳細はこちらの開催概要をご覧下さい。
Hack For Japan スタッフ 高橋憲一

第3回 スタッフミーティング議事録

Hack For Japan 第3回スタッフミーティング

6月1日(水)19:00~22:00 @リクルート メディアテクノロジーラボ

今回も会議の模様は ustream で配信していました。録画はこちら

* AI と書かれている部分はアクションアイテムです。



出席者(敬称略)

藤村、鎌田、石野、山崎、宮家、及川、高橋、白石、川崎、

Skype参加:岩切、小泉

オブザーバ:ニッポン放送 鳥谷、清原

  • ハッカソンのふりかえり
    • アンケートで頂いた意見について
      • ustのチャネルの準備が当日の朝だった等、明らかに準備不足
      • 次回は他会場からは割り切ってtwitterで質問を投げてもらう。ハッシュタグを付けて。
        • twitterを使えない人はスタッフ経由で。
      • 各会場でのスタッフの役割分担を決めておくべきだった。
        • tweet, beluga のチェック等
      • 発表のタイムキープはゆるめで良いと思う。
      • 東京会場で現地との一体感をもう少し出せた方が良い。
        • 前回よりは現地の声を反映できているはず。
      • アイディアソンの時間が短かった。
        • 会場をまたがったプロジェクトは無かった。
        • もう少し時間を取れれば会場間の連携が出来たかも。
      • アイディアソンとハッカソンが2日連続が良かったのかどうか。
        • 1週空けたほうが良かった可能性もある。
      • テックトークは別にしても良かったかも。
      • アイディアがあってプロジェクトに結びつけたい人のための場に。
      • 東京の事情:少しでも現地の話を聞いてから取り組めたということが参加者の感情的にも大切。
        • 現地からの報告は1、2枠はあった方が良い。
      • 現地報告を受けて参加した皆さんからのフィードバックの時間があった方が良いかも。
      • アイディアソンは一種のブレインストーミングなので、「否定から入らない」という説明はもっとするべきだった。
      • どういうことをやるのかという事前説明はもっと必要。
      • 各会場でどのようなものを作ろうとしているか共有する。
        • 時間を決めてwebにアップする等、オンラインで参加している人にも分かりやすいように。
      • 時間が足りない…これはどのハッカソンでも出る意見。
        • 出来るところまでで良い、継続が重要ということを強調する。
      • 初心者向けにブートキャンプのようなものもやると良いという意見あり。
        • 会津は大学を中心としたコミュニティがあるので、それを活かしていくことが出来れば。
      • オンラインからの参加をどうするか。
        • 専任のモデレータを置くなど出来ない限り難しい。
        • スタッフを配置出来ないなら明示しない。期待を持たせすぎてもいけないので。
        • ustは効果的だったはず。
    • 次回のハッカソンのプランニング
      • 被災地を含め複数会場同時開催が良いのは確かだが、スタッフの負担が大きい。
        • 次回以降、複数会場同時開催が必須とは考えない。
        • スタッフの予定を確認してから計画する。
      • 現地でやったのは、声を聞く意味でも良かった。
      • 手伝ってくれる人を集める。
        • 仙台で小泉さんを中心にTDCの皆さんでスタッフを募るなど。
      • 小さくても良いから開催していく。
      • 仙台、会津で現地のスタッフを増やしていく。
        • 地域支部を作る。
          • 仙台、OK → AI: 小泉
          • 会津、要相談 → AI: 佐々木
        • フォローアップも現地での方がやりやすい。
        • 佐々木さん、小泉さんにスタッフに入ってもらったのはハブになってもらうことが出来たので良かった。
        • 支部は被災3県のみとした方が良い。
          • 乱立し過ぎも収拾つかなくなる恐れがある。
        • 岩手は?
          • 盛岡なら出来るかも。
          • IWDDというコミュニティがある。→ IWDD 代表(川崎さんの友人)と連絡取れました。引き続きフォローする。→ AI: 川崎
        • その他は今のところ GTUG 経由で。
      • 次回、出来るだけ同時開催を目指す。
        • 現地でのファシリテーション
        • アイディアソンのみで1日使う。
        • テックトークは別の日に。
      • ITじゃない人にもっと広げる。
        • もっと告知を広くする。
        • 広くする対象には二種類ある
          • 被災した方々
          • エンジニア以外
        • ターゲットを絞る?
          • 例えばボランティアの方など。
        • ニッポン放送さんにお願いする方法もある。ラジオで声がけしてもらう。
          • リスナーも初めてのことで、まだよく分からなかった可能性がある。
          • 人を集める、アイディアを集める。
      • 各プロジェクトにPMが必要。
        • 形にしていこうという意思がある人が引っぱる。
        • ダジャレクラウドの例では、ニッポン放送さんが上手くリードしてくれた。
        • 次回はもう少し意識してみる。声がけするのは
          • GoogleのPMの方 → AI: 及川
          • 翔泳社のML → AI: 岩切
      • 次回、開催時期は
        • 夏休みをどう捉えるか。
        • お盆は避ける(8/13, 14, 15)
        • 7月中旬をおおまかなターゲットにする。
        • 7/17 はandroidの会、ruby 会議等があるので避ける。
        • 2日間連続開催は負担が大きい。
        • 日曜よりは土曜のほうが良い。
        • (仮で)7/23 アイディアソン, 7/30 ハッカソン
        • 参加可能なスタッフ
          • 23 関、川崎、及川、高橋、小泉、△山崎
          • 30 関、川崎、及川、高橋、小泉、白石、△ 山崎
        • 関、高橋の二人がメインでコーディネイトする。
          • 東京会場 リクルートMTL or 楽天(吉岡さんに確認)
          • 仙台会場 小泉さんが調査、MSさんにも確認
          • 会津若松会場 会津大学
            • 会津大学に確認する。→ AI: 佐々木
  • (ハッカソン)各プロジェクトのフォローアップ
    • 主要プロジェクトがきちんと一覧に入っているかの確認
      • 各会場で参加したスタッフが確認する。今後のping も行う。→ AI: 各スタッフ
      • 各プロジェクトの連絡手段は事前に把握しておくと良い。
    • 以前から一覧に書かれているプロジェクトも含めて状況が最新になっているかの確認
    • 新たに参加しようと思った人が「何から始めて良いかわからない」という状況になっているのを鑑み、スキルセットをベースとしたマッチング(つまり、どのプロジェクトがメンバー募集していて、どのようなスキルを持つ人を募集しているか)が出来るようにするための仕組みづくり
    • オンラインからのプロジェクトはどこまでフォローする?
    • 初期の頃のものを整理する必要がある。
      • 別シートに移す。
        • 個別にコンタクトして確認。
    • Google Code の activity の表示のように分かると嬉しい。
      • APIはある?
      • rss はある。
      • マッシュアップアワードの事例
        • プロジェクトにはてなスターをつけられる。
        • フィードバックがあるとモチベーション向上にもつながる。
        • コメント欄でコミュニケーションが広がるようになっている。
        • 最初の入力はフォーム、後の編集が出来るようになっている。
      • 「復興いいね」が出来ると役に立ちそう。
      • Google Sites にプロジェクト毎のページを作ってもらう。
        • それ用の Sites を別に作る。
        • 開発者同士が「いいね」をやってもあまり意味が無い可能性
      • コンテストのようなものがあっても良い。
        • 被災者の皆さんにいいねを押してもらう。
      • 動いているプロジェクトを紹介する。
        • ブログだと流れていくのでページに用意する。
          • sites に上げる。→ AI: 石野
        • オーナーに声がけして必要な情報を集める。
          • スクリーンショット、プロジェクトのurlなど
        • まずは各会場の代表になったチームを紹介。
        • コメントは twitter などを取り込む仕組みを確認。
        • コメントは現地からの声を聞ける可能性もあり。
        • スターについては少々デリケート
    • 卒業プロジェクトもあるはず。
    • コラムを追加して、コンタクト出来るスタッフの名前を入れる。
    • やりたいが参加出来なかったという人にどうフォローするか。
      • MLやプロジェクトリストを見てというだけでは敷居が高い。
      • 大きなイベントの合間は沈黙で良いのか。
      • 人手が足りないプロジェクトがあるはずなので、マッチングの場を提供するのが良いのでは?
      • 担当スタッフがメンバー募集していないか確認
      • 求人募集のようなページを用意してスタッフがナビゲート
      • 去年のGoogle Developer Day で作ったdevlinkは利用出来るか。→ AI: Fumi
    • Hack For Japan のサイトに適したサイトのシステムを作った方が良いのでは。
      • 作ってくれる人を募る?
      • 既存の仕組みでも App Script を使って Docs のスプレッドシートから取得してHTMLでアウトプットすること等は出来る。
      • そういう部品単位で少しの作り込みをしてもらえる人を募る。
        • 白石さんから声がけしてもらう。
        • Google Code のプロジェクトを利用する。
  • サイトのリニューアルについて
    • 利用出来るデータに関してはsinsai.infoにリンクする形で良いのではないか?
      • 件数が多い問題あり。
    • Yahoo の震災情報が結構良くまとまっている。
      • 但しデータソースそのものではないかも。
      • Yahoo 内で編集の目は通っているので確かなものにはなっている。
    • データのページはそもそも必要なのか?
      • ページの内容を見直す → AI: 鎌田
      • 必要無いものは消す。Yahoo から必要なものをピックアップ
  • フォトサルベージ進捗報告(白石)
    • 無事公開されました!
    • この後の展開
      • まだやらなければいけないことはある。
      • 開発者大募集中。
      • Hack For Japan のプロジェクトに入れて募集する。
      • 成功事例として紹介できる。
      • オープンソースで人を集めることの難しさ
      • 英語化すれば世界中のレタッチ職人の手を借りられる。翻訳者を募集。
  • Rescue311 の紹介(藤村)
    • 被災地の方々にリモートで医師がアドバイス出来る仕組み
    • 百数十名の医師
    • 利用者はガラケーから空メールを送ると問診票が送られてくるのでそれに記入して返信
    • CRM を利用している。
      • ライセンスの問題がある。
    • まだ100事例程度。認知、利用が少ない。
      • 現地での宣伝活動が重要
    • ケアの必要な段階が変化してきている問題。
      • 救命フェーズから、心理ケアへ
    • 課題
      • CRMは今のもので良いのか。
      • 認知拡大
        • 心を開いて頂くプロセスが必要
      • 現地での対面も含めた活動が必要
      • 利用率が上がらないことにはどのベンダの仕組みを使うのかも分からない。
        • CRMベンダにはユースケースとして認知されているので、うまくそこで便宜を図ってもらえれば…
      • ラジオでも出してもらう。
      • Hack For Japan の pr を通じてプレスリリースを出す。
        • photosalvage も。
      • 岩手のコンタクト先がFAXのみ。引き続きフォローする。→ AI:及川、西脇、山崎
  • ニッポン放送との連動企画の今後について
    • 今回のミーティングにはオブザーバーで来ています。
    • 感想
      • 何が出来るか一つ一つ考えていきたい。
      • app10 だけでなく朝の番組等でも取り上げていきたい。
    • ラジオ自身を hack 出来ないか
      • 最後の一人になった時でも…という話とか、
      • 技術者に取って興味を引くような話題をテックトーク的に
        • 精神を学ぶ、勉強させてもらう。
        • 次世代の技術等、話は沢山ある。
        • 今までやってきた30年の歴史がある。
        • トピックを上げてもらい、スタッフで時間等を考える。
    • app10
      • ダジャレクラウドは毎週のように取り上げることになりそう
      • 成果物があれば紹介
      • 若い人に「自分も何か出来るのでは」という伝搬が起きている。
        • アプリ制作のチュートリアルを行うとか。
          • 何か考える → AI:高橋
          • amazon の渡辺さんも何か考えているらしい
        • 次回勉強のために参加してもらうとか
    • もしこの瞬間に直下型地震が起きたら本当に大丈夫?
      • 防災イベントのようなものをやるのはどうか。
      • ニッポン放送さんは?
        • いつ何が起こっても大丈夫なように準備している。
        • アナログだが、家から局まで歩いてみることをやっている。
        • 災害が起こった瞬間、文明のものは全て負ける。
          • アナログなことが役に立つ。
        • 最悪の事態の場合、全国に電波は届けられる。
        • ラジオはデジタルからアナログへの変換が出来る。
        • 次の世代に向けて取り組むことが大切と考えている。
        • タクシー運転手の皆さんにいざという時に現場の様子を報告してもらえる仕組みを携帯電話が高価な時代からやってきている。
          • しかし今回の東北では携帯が使えなくなっていた。
        • 「そこに登録すれば皆が使ってもらえる」そういう仕組みを知ってもらうことを必要。
        • アナログの話、テックトークを早めにしてもらって学ばせてもらう。
        • ネットは使えていたが last one mile が駄目だった。
        • peer to peer の仕組み等、様々な手段があるはずだが、もし今何か起きたらすぐ活用出来るか。
          • いざという時のために知っておく、準備しておく。
  • YokosoNews(関)
    • 誰か出れますか
      • 英語で40分のインタビュー。
      • やはり Fumi さん
      • skype で行われるので世界中どこからでもOK!
  • 第7回ジオメディアサミット:6/8(水)夕方(関)
  • ust からの質問
    • プロジェクトの報告はどうすれば?
      • まずは MLやtwitterで。
    • IWDD の方より
      • 7/30 は青森で css nite があるので岩手の皆さんは参加できないかも。
  • 次回のスタッフミーティング
    • 7/5(火)19時から、リクルートMTLにて。
    • 及川さん、Fumi さん、世界中どこにいても skype で;-)
Hack For Japan スタッフ 高橋憲一

第2回アイディアソン、ハッカソン 仙台会場からのレポート

運営スタッフの高橋です。
以前仙台に住んでいたことがあり、妻の実家も仙台にあることから、今回は仙台会場でチューターと参加して参りました。
Hack For Japan としては3月に続いて第2回目のアイディアソンとハッカソンです。
前回は震災発生からまだ間もない頃で東京でさえオフラインでの開催が出来なかった状況でしたが、今回は東京に加えて仙台と会津若松という東北の2都市で開催出来たということは、現地の声を聞くという点でも大きな意味のあることだと思っております。
何より現地のエンジニアコミュニティの皆さんが「ぜひ仙台でもやりたい」と、積極的な協力を頂くことで開催に漕ぎ着けることが出来ました。
訪れた仙台の中心部は、2ヶ月前にあの大きな地震があったということを忘れてしまいそうなほど街にも活気がありますし、一見は普通の状態です。しかし仙台駅は外壁補修中で工事の幕がついており、活気を取り戻しつつも決して忘れてはいけないのだということを感じさせられます。
会場から見下ろした杜の都仙台の欅並木。中心に見えるのが仙台駅で本来はレンガ色の外壁ですが灰色の幕で覆われています。
今回、我々運営スタッフも各地をリアルタイムに繋いでハッカソンを行うというのは初めての経験で、実際のところ裏では「仙台、ちょっと押してます」とか「会津は時間通りOK」などのメッセージが飛び交ってドタバタする場面もあり、進行がスムーズに出来ていなかった部分が多々あったかと思います。
アイディアソン
各開催拠点から交互に中継を行い、仙台からはマイクロソフトの西脇さん、地元のIT企業であるトライポッドワークスの佐々木さんの話を配信しました。
マイクロソフト 西脇さん:
エバンジェリストという立場から被災地支援活動を積極的に進めており、Hack For Japan の運営スタッフでもあります。
  • 避難所は文字の山で、掲示板には、いつ、誰が貼ったのか分からないような物もあり、本当に必要な情報が埋もれてしまう可能性もある。
  • マイクロソフトを始め、様々なメーカー、団体がパソコンを寄贈してはいるが、なかなか有効活用されていない状況。
  • 津波の後、電線は直ぐに引かれたが、そこに光ファイバーは含まれていない。IT はまだインフラではないという実情。
しかし、現地に行くと IT で出来ることは沢山あるとのことで、名簿作り、ボランティアの皆さんの活動状況の整理等、ITに詳しい人間が見ればすぐ解決出来るようなことは多々あるそうです。
トライポッドワークス 佐々木さん:
震災以降、精力的に IT による復興活動を推進されており、沿岸部の被災地等にも出かけて避難所の皆さんとの対話もされています。(ブログはこちら
冒頭では3/11の地震発生時のオフィス内の動画を見せて頂き、あの時の揺れの力がどれほど大きいものだったかと改めて思い知らされました。
また、南三陸のあるご年配の方のところを何度も訪れているとのことで、きっかけは、その方の娘さんがテキサス在住で、twitter で現地の様子を見てきて欲しいと頼まれたことだったそうです。
「被災地域の最前線にITは役に立たない、ましてやスマートフォンの普及率も低いため twitter なんて…」とは良く言われることですが、直接ではなくても、この事例のように繋がることがあるのです。我々スタッフ自身も、これまで仙台や会津若松を訪れると ITに出来ることの壁を感じて悩むこともありました。しかし、何事もあきらめたら終わりなのだと言う気持ちを持つことが出来たように思います。
他にも東北のIT産業の厳しい現状等も伝えて頂いたのですが、佐々木さんからは最後に
「技術者のみなさん、東北のIT業界の可能性を追求しましょう!」
という力強いメッセージがありました。Hack For Japan も少しでも力になることが出来ればと思っております。
アイディアソン取りまとめ時点で絞られたテーマは5つです。
各チーム名のリンク先に発表資料があります。
ボランティアしたい人と、してほしい人を繋ぐプロジェクト
絆レポートチーム
チェックインレポートプロジェクト。モデレータを置いてチェック、重み付けを行う。ラジオ番組と連携することで良いスパイラルを産む。Hack For Japan 運営スタッフで sinsai.info の責任者でもある関さんがこのチームに参加しました。sinsai.info のブログにレポートが投稿されています。
物質、トレーサビリティ、マッチングでブトマ。物資が何処で止まっているか分かる仕組みを作る。
目的は風化防止。復興をエンタメに、本当の被災地の姿を見てもらう。例えば androidのwallpaperとして出して海外にも見てもらいたい。
人をhackする。如何にして被災地の人にITを使ってもらうかというテーマ。
ハッカソン:
ハッカソン当日、仙台は朝から生憎の雨でしたが、多数の方にお集り頂きました。
前日のアイディアソンはエンジニアではない方々にも来て頂いてアイディアを募るという趣旨でしたので、若干参加メンバーに相違がありましたが、5つあるうち1から4の4つのテーマをアイディアソンにて引き続き取り組むことになりました。
また仙台会場ではちょうどアイディアソンと同じ日に開催された「オープンソースカンファレンス2011仙台」  と連携し、そちらに来場された方からも復興支援のアイディアを募ったところ多数のテーマを寄せて頂きました。それらの中から、何故か(!?)会場の食いつきが良かった、「No More 婚活自粛」というテーマを1つのチームが実際にハッカソンで取り組みました。
@Hack4Miyagi を見て頂くと【OSC会場】という項目で幾つかのアイディアが上げられています。
Hack For Japan のハッカソンは、復興支援は継続性が大切という考えから「必ずしも今日中に完成させる必要はない、これをきっかけに継続して取り組んでもらえれば…」という方針で進めていますが、それでも午後3時を回った頃からはだんだんと参加者の皆さんの表情の真剣度が増して行きます。
ハッカソンは通常最後に各チームの成果発表を行いますが、今回は複数拠点で連携開催しているため、まずは各会場で成果発表を行ってその中から1チームを選抜し、その選抜されたチームの発表を各会場で相互に中継を行うという方法を取りました。
仙台会場で選抜されたのは「復興時計」チーム!

チームの皆さんは「まだモックアップのような状態で…」と謙遜されていましたが、Android 版と iPhone 版両方のプロトタイプアプリケーションのデモがあり、しっかりとデザインされた画面を見ることが出来ていました。

終了後、参加者全員で撮った写真です。
皆さんとても良い顔をして写っています。この繋がりを大切にし、仙台から IT による復興の支援を今後も継続していくことが出来ればと思います。
Hack For Japan スタッフ 高橋憲一

会津若松の訪問レポート

4/24に福島県会津若松市にて意見交換のミーティング「Hack For Fukushima」が行われ、Hack For Japan の運営スタッフ数名で参加してきました。
4月初頭に仙台を訪問したスタッフが現地で最大級の余震に遭遇した経験から飲料水や携帯の予備バッテリー等の準備は入念に行い、前日夜遅くに車で現地入りしたのですが、途中、高速道路の路面には北に行くほど震災後の応急処置と見られる段差が見られ、3月の地震の規模が如何に大きかったのかということを感じさせられました。
まず、当日の午前中は地元の方の協力を得て、ボランティアセンター、NPO、避難所をまわって話を伺いました。
元気玉プロジェクト
なかでも印象に残ったのは、会津地域のNPO、会津短大、自治体の連携による「元気玉プロジェクト」という、とても実のある活動をされている方々とお話をさせて頂いたことです。
震災直後は元気玉プロジェクト 1.0 として「今日、足りない所に届ける」おにぎりを作る事に注力。その後、会津の状況は落ち着きつつあるため現在は元気玉プロジェクト 2.0 としてアセスメントを行うなど、自立に向けた長期支援として「避難者の役割作り」をテーマにしているそうです。twitter ID は@GenkidamaPj , ブログは http://blog.canpan.info/aizu_genkidama/ です。
避難所にて
私達が最も気になった事は、避難所に居る方々がどのようにして必要な情報にアクセスしているのかという点です。
今回訪問した避難所にはネットに繋がるPCが2台置いてありましたが、残念ながら余り有効活用されているようには見えませんでした。別の避難所にはタブレット端末が置いてあるそうなのですが、そちらは子供の遊び道具としてしか活用されていないという話もありました。
Hack For Fukushima ミーティング
Hack For Fukushima のミーティングは会津大学を会場に午後1時から4時間に渡って行われ、福島県内だけでなく仙台、東京、他にも様々な地域から 40 名を越える方々が集まって下さいました。
午前中の訪問先も含めて今回伺った中で共通して出てくる問題点は、
  • ネットを使えない人をどうやって支援するのか?
  • 印刷という「デジタルからアナログへの変換」が必要。
  • PC を置いて終わりではなく、サポートする人をプラスする必要がある。(*1)
  • 地元から離れて避難してきている人は自分の自治体の情報にアクセス出来ない。
  • 今後、二次避難所や仮設住宅に人が分散していくと情報伝達が難しくなる。
  • 風評被害に困っている。福島ナンバーの中古車が売れないという状況。
というものです。
*1 後で伺った話では、マイクロソフトでは既にそのための取り組みを始めているそうです。
今後の復興していくために必要なこととしては、
  • 原発の風評被害については、正しい情報を知り、発信していく必要がある。(実際にガイガーカウンターと android 端末を組み合わせた即興的なデモもありました。)
  • 被災地に仕事を回すだけでは限界がある。全体のパイを広げる必要がある。
  • 復興と言っても、以前の状態に戻るだけでは手詰まりを起こす。
  • 会津の IT 業界は酒の業界に迫る勢いの規模がある。この得意分野を活かして世界に出て行くことでパイを広げることが出来るのではないか。(会津をベンチャーの発進の場に!)
といったような話が出て活発な議論が交わされました。
移動の途中、名所である鶴ヶ城に立寄りました。
この日はちょうど桜が見頃となり、辺りはとても綺麗な景色となっておりました。
会津若松はとても良いところです。観光で訪れることも地元の支援になります。
会津大学も自然に恵まれた綺麗な場所にあり、ミーティングを終えて夕日に映える風景を見ながらスタッフ一同「こんなに良いところが風評被害に合っているのか」と言葉に詰まる瞬間がありました。こういった点でも正しい情報を届けることの重要性を改めて感じます。
何かITで出来ることはありませんか?と遠方から聞くだけではニーズを得ることは難しいです。
これまで仙台、会津を訪れ、実際に現地に行かなければ分からなかった話を聞く事ができました。同時に、IT による支援の難しさも痛感させられることとなりましたが、21 日のアイデアソン、そして 22 日のハッカソンでは皆で集中して取り組む事で、復興支援のために「コードでつなぐ、想いと想い」を形にして行くことが出来ればと思っております。
Hack For Japan スタッフ 高橋憲一